黒沢健一さんの献花の会のこと。
渋谷で行われた、黒沢健一さんの献花の会に行ってきました。
私は今33歳で、L⇔Rを好きになったのは確か小5だったと思う。きっかけはノッキン。
初めて好きになったバンドがL⇔Rで、それきっかけでラジオをよく聴くようになり、バンドや音楽が好きになった。まわりの友達とは話が合わなかったけど別に構わなかった。
もちろんL⇔R関連以外の音楽も聴くし、ましてや最近はジャニーズに夢中だし、しばらくL⇔Rや健ちゃん(あえて馴れ馴れしく呼ばせていただきます)の音楽を聴かない期間もあった。しかも最近は歌い方が少し変わったのがちょっと…とも思って少し離れてはいた。最後にライブ行ったのも3年?くらい前だし。
でもL⇔Rの、健ちゃんの音楽が、私をかたちづくる基礎の一部になっているということは間違いない。と思っている。
健ちゃんが確か「アルバム曲の2曲目にはシングルとかのキラーチューンを入れる」って言ってたからそういうアルバム構成が正解だとずっと思ってるし。
そんな健ちゃんが亡くなったという。
こんなにも納得できなくて理解できなくて意味がわからないニュースがあるのか、と思った。頭が処理を拒んでるみたいに、「黒沢健一」と「死去」「追悼」とかって単語が結びつかない。「いやいや現実を受け止めないと」と思えば思う一方で、「…みんな何言ってんの?」とか思う自分もいた。イタイ。
そのニュースを聞いて2日くらい、CD聞いて泣く、みたいなことして、そこから先は毎日落ち込むとかじゃなかったけど、ふとした瞬間に(健一くんもういないんだよな…)とか思って寂しくなったりしていた。
ブルーを撃ち抜いて〜。
献花に行けば気持ちに区切りも付けれるだろうと思って参加を決めた。
花は1人一輪てことで渋谷の花屋さんで調達した。
花屋さんを覗いてデルフィニウムって青い花が花言葉も素敵でそれにしたかったけど一本が枝分かれして花いっぱい付いていてこれもOKなのか不安になったので無難にカラーにした。自分のきもちを通すことより他人と違うことをしてしまうのを恐れてしまう悪い癖が出た…いいの!これはデルフィニウムの想いをこめたカラーです!
開場30分後くらいに行ったのだがすでに長蛇の列が。寒空の下1時間半ほど待つ。本気で寒かった。
前の方に白い菊の花を持ってる人が見えてドキリとした。私はまだ菊を供えるほど整理できていない。
会場に入って受付で記帳してピックをもらった。黒とゴールドで湿っぽくなりすぎずかっこよくてセンスがよいなぁ。
会場にはギターとか衣装とかリリースしたCDとか写真がたくさん飾られていてじっくり見たい気持ちもあったけどどんな気持ちで見ればいいのかわからなくなってしまった。ずっといたいような早く逃げ出したいような。
写真で笑ってる健ちゃんは若々しくてかわいいし、流れてる映像で歌ってる健ちゃんはパワフルでかっこよくて、でも献花台にはたくさんの白い花があってこれでお別れなのだと現実を突きつけてくる。
ここでもちぐはぐ感がすごい。
やっぱり私はまだぜんぜん受け入れられてないんだと痛感する。この先受け入られる自信もない。
帰り道東京を歩いてたら健一くんに会いそうな気までしたし。ぜんぜん区切りつけられてないわ!
めちゃくちゃ寒い日だったけど服はこれ着てくって決めてたからビートルズTシャツを意地できて行ったよ。でも寒すぎて献花台の前でもコートとマフラーしちゃったから見えたかな。私は去年映画を観てからようやくビートルズのすごさがわかり始めたんだよ健一くん。超遅いよね。小学生の頃健一くんたちが好きって言ってたから生意気にも聴いたりしたけどね。
健一くんの作る音楽、曲は昔から変わらず好きなんだけど、歌詞が大人になってからわかる良さとかがあって。
大人になってからの日々の寂しさとか哀しさとかやるせなさとか、そんな中にある愛情とか、そういうのがああわかるなぁってようやく最近思えてきたんだよ。
今NEW VOICESがすごく好きで、多分この頃の健一くんと今の自分の年齢が近いからってのもあるんじゃないか思う。
「無理をしないで頑張ってたってそれはそれなりの結果で」(わかる)
「いつも割り切った答え方で知らず知らずにsorry繰り返している 何度も続ければ疲れ果ててしまうよ」(わかる)
わかる〜それな〜ほんとにな〜って思いながら聴いてしまうNEW VOICES…
だから50代の人生も60代の人生も歌って欲しかった。歌い方変わってもいいから。
ゆっくり眠って…とかご冥福を…とかまだ言えないから、今言える言葉は「just say I love you.」
今までありがとう。それだけ。