【東京・神保町】本と喫茶店と私
神保町を初めて訪れたのは大学生の時だった。
東京の大学に通う友人に案内してもらい、老舗の喫茶店さぼうるにも行った。集英社の漫画家と編集者もここで打ち合わせをするのかしらと思うとめちゃくちゃテンションが上がった。なぜなら私は生粋のりぼんっ子だったから。
ディズニーランドよりもテンションが上がり、初めて行ったのに異様に居心地が良い町だった。
今わたしは昭和っぽい喫茶店巡りにはまっているので、東京出張のついでに久々に神保町に行くことにした。
いつもの拠点ラクーアから徒歩で神田方面へ。
水道橋から神保町まで、少し距離があるかと思ったけど、東京は面白い建物がたくさんあるのでへっちゃらだった。
あと良い坂がある。タモリ倶楽部的趣味の大半は理解できる私だが、坂だけはイマイチわからなかった。でも今回の散歩で坂の良さ、わかった。写真はないが、東京ドームの方から御茶ノ水方面を見た時、目に飛び込んできた坂がグッときた。
そんなこんなでふらふらしているといつの間にか古本屋が建ち並ぶ神保町界隈にたどり着いていた。10時くらいになると書店が開きだし、店員のおじさんがハタキをぱたぱたやっている姿が見える。なんだか久々に見た光景。
店の前の100円ワゴンをのぞいたり、面白そうな店に入ってみたりふらふらする。安い文庫本でも買おうと思うも、雑多すぎて選べない…
昔愛読していた「PeeWee」という雑誌が欲しかったんだけどみつけられなかった。オリーブとmcシスターは結構あったのに。
お腹が空いたのでランチ。さぼうる2でベタにナポリタンを食べるのだ。11時ちょっと過ぎに入店したけどもうお客さんがかなりいて、地下に通された。7割くらいの人がナポリタンを注文している。人気だなぁ。
…でもこれ多いよね…皿とのバランスおかしくないか。途中でこれはなんの戦いなのだろう…と考えてしまったよ。
具はベーコンとマッシュルームとタマネギだけのシンプルなもので、茹で加減も柔らかすぎず、美味しいナポリタンだった。
何も言わなくてもテーブルに持ってきてくれる塩とタバスコと粉チーズで味に変化をつけてなんとか完食。勝利。そういえばナポリタンばかりみつめてしまって、店の様子観察できなかったって外出てから気づいたのだった。
つづく