駿河湾でつかまえて

タビとカンゲキ。写真撮ったり絵を描いたり。

地元で落語。

落語をたくさん見るがテーマの2018年、地元で落語を何回か見た。


春蝶@丸子のとろろ屋

喬太郎@東静岡のホール

そして今日の一之輔@清水のホール

(敬称略)

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気にして探して見ると近くで落語を聞ける機会って意外に多いもんですね〜。しかも結構有名な噺家も来る。すごい。


二ツ目と真打の組み合わせで見ると、毎回真打のすごさがよくわかる。残酷なほどに。

何がこんなにちがうんだ?座布団の上で喋ってるだけなのに?ってとこが気になってしまう。逆に。面白さがわかんなかったはなしをyoutubeで検索して、名人がやったらおもしろいのか?とか調べちゃったりする。我ながら嫌な人間だと思う。でも気になるじゃん。


一之輔師匠の落語は、落語を年寄りくさいと思ってる若者に見て欲しいと思った。話が面白いのはもちろん、アクション、動きがすごい。パワフルだけど丁寧、みたいな。職人てかんじ。

腕を引っ張られて「離しなさいよ!」って振りほどく、という動きを数回繰り返す場面で着物の袖の振られっぷりと音が絶妙だった(つ、伝わらない)とにかくかっこよかった。こりゃ大人気でチケット売り切れるわ。


あと朝之助さんがやってくれた「寄合酒」は、宝塚の「くらわんか」というお芝居の元ネタのひとつになってたんで、はっ!これは!となりました。宝塚、落語から司馬遼太郎から少女漫画からなんでも使うので、知識欲が満たされすぎて困るんですよね〜(笑顔で)「貧乏神」もいつか聞きたい。上方落語なんでしたっけ?


しかしなんでしょう、落語見て面白かった〜すごかった〜かっこよかったかわいかった声が素敵だった〜とか、気楽にミーハーに騒げる雰囲気とかができてこないかな〜とちょっと思う。落語見に行った後ツイッター検索してもあんまり感想とか引っかからないしさみしい。観客の世代的に仕方ないのでしょうが。


落語は見てる人の知識量が試される感じがあるのである程度大人になってからのが楽しめるのは確かかと思うけど。

20代前半くらいまでは落語って場違いな感じがして足を踏み入れにくかったけど、30をとっくに超えたんで落語会に行っても馴染めるので、今はもう堂々と1人で行くぞ。逆に2時間スタンディングのライブハウスは避けたいぞ。これがライフスタイルの変化…!


先日35歳になって、一瞬「35歳か…若者扱いされる季節(とき)は終わってしまったな…」と絶望しかけたのだが、私ははやく歳とって落語や俳句を趣味にしながら生きたいと中学時代からぼんやり思っていたくらいなので、悲観することではないのだった。むしろ楽になってきた!あぶねーあぶねー世論に流されて絶望するとこだったわ。


若者時代の、まだ何者かになれる未来があるかもしれないという期待が落ち着いたというところがある。あと固執していた夢とは別の夢目指してもいいんじゃないというゆるさが生まれてきた。


今はそういう気分だけど、またうじうじするかもしれない。そんな時は落語を見に行ったりしよう。近くに王国もあるので…。

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