【別所温泉】THE 鄙びた温泉街
上田に宿泊し、翌日は電車で30分くらいのところにある別所温泉に足をのばしてみた。
有馬温泉みたいな温泉街をイメージしていたがあんなに観光地化されておらず、電車で向かう人も少なく、街にも人が少なく、お店もそんなになかった。でもなぜか寂しい感じはしなかった。暖かくて、桜が満開で、聞いたことない鳴き声で鳥が鳴いていた。そんないい季節だったから寂しくなかったのかもしれない。
想像以上に人がいない。
北向観音の前にはちょっとしたおみやげ物屋さんがならんでいる。ほんとうにちょっと…。厄除け饅頭とかを売っていた。この感じ好きだ。さびれた、というより鄙びた、という表現を使いたい。どう違うかはよくわかっていない。
しばらく歩いていくと安楽寺。境内に入るとすれ違った宅配便のおじさんがあいさつしてくれて、やはりいい街だなぁと思う。
階段をえっちらおっちらのぼっていくと三重塔が出現。かっこいい!!
かっこいいなぁぁぁ。逆光になってしまって、あんまりいい写真撮れなかったけどかっこよかった。きらきらとした豪華さはないんだけど渋くてかっこいいなぁと思う。満足満足。
お昼にググって見つけたパン屋さんでパンを買って公園で食べた。
古い商店をおしゃれパン屋兼カフェにリノベーションしていて雑貨なんかもちょこっと売っていて「はっ、これはいつか夢見たことのある私の理想の店…!」と思った。カフェ兼雑貨屋兼ギャラリー兼古本屋開きたい、みたいな夢見ること誰でも一度はあるじゃないですか。…ないですか?
雰囲気だけじゃなくパンもおいしかった!このグラタンパン(正式名称忘れた)とてもおいしくて、ぶっちゃけ今回の旅で一番おいしい食べ物だった。山うどが入っていてその歯ごたえがとてもたのしい。「今日は山うどが入ってます」ってポップに書いてあったから、たぶん毎日入ってるわけではないのだと思う。私は運が良い。私は小学生のころ好きな食べ物を聞かれて「うどの酢味噌和え」と答えたことのある女である。そんな私にこの出会いはうれしすぎた。
通販も行っているようですがさすがにグラタンパンはないみたい。
私はまた別所温泉に行くことがあるのだろうか。すごく気に入ったけれども、そこそこ遠いし魅力的な温泉地はほかにもたくさんあるので2回目の可能性は低い気がしている。となるとこのグラタンパンの味とともに上田と別所温泉の思い出は私の中でどんどん美化されてゆくのだろうなと思う。
国内旅行は結構いろんなところに行ったので、もう日本はどこいっても大体同じだなぁ、そろそろ海外旅行しないと刺激を感じられないのかなと思っていた矢先だったので、この度で日本もまだまだ奥深いと感じることができた。
よき春の旅でした。