最前列でタカラヅカを観た。
春が来たので旅に出た。
最近の旅は観劇orコンサート参加が必ずくっついているのだが、今回私はなぜか最前列のチケットを手にしていた…
観たのは雪組の全国ツアーの上田公演。「誠の群像/SUPER VOYAGER!」
普通に一般発売でチケットを取った。15分くらいでやっとつながったのに最前とかある??
信じられなくて、公演日までに何度もチケットと座席表を確認した。これ実は2階席でした~ってオチなのでは、とかいろいろな可能性を考えた。もしくはダブルブッキングでほかの人も同じ席番のチケット持ってたりしてとかまで考えた。
己の人生に対して悲観的すぎる…。
しかし実際、最前列の端っこが私の席であった。
タカラジェンヌの皆さんの視線に私が入ってしまうかもしれないので、精いっぱいのおしゃれをしていった。私なりに。もちろん服はこの日のために買った。しかし予想外に肌寒く、カーディガンを羽織ってしまったので悔いが残る。
会う日のために洋服を買ったらもうそれは恋とかいう記事をどっかで読んだのでもうこれは恋なんですねそうですねー。
本当は美容院にも行きたかったが、年度末~年度初めは年で最も多忙極める時期なため無理だった。この時期に全ツとかバウとか期間の短い公演をやるのはさけてほしいという総務課職員からのおねがいです。
で、最前列とはいえ端っこである。観にくいんだろうな~と心配していた。足元ばっか見ることになりはしないかと。
そんなことはなかったです。
ときどき床に置かれた照明にかぶってみえない、とか、寝転がった演技だとよく見えない、とかはちょっとあった。
あと扉のセットから出てくるシーンで後ろに控えてる人が見えちゃうとか。
そんなん前の席に巨体の人が座った時に感じる絶望に比べればかわいいものです!!
最初は近すぎて息がとまるかと思った。あぁどうしよう。めっちゃ近くにいるけどじっくり見つめてもいいのかな?みたいな謎の遠慮が。まぁ見ましたけど。めっちゃ見ましたけど。
タカラヅカを見ていると、ドキドキしすぎて胸の前で両手をぎゅっと組んでしまったり、目があったかも!?ってなると口を両手で隠してヒャァってなってしまったり、乙女なポーズを無意識にしていることがあり、自分で自分にびっくりする。
あと私たぶん口半開きで見てたと思う…。
サイドの最前列は3席しかなく、つまり通路もめちゃくちゃ近い。というかステージから上り下りする階段が自分から1m未満の距離にある。そこをタカラジェンヌが行き来する。全国ツアー見るのは2回めだけど今回めちゃくちゃ客席降りがあった…特にトップスター様が頻繁に行き来する…芝居でもショーでも。
雪組トップスター望海風斗様。横顔が美しい。顎から頬にかけての骨のラインがかっこいい。ショーの時のハットからのぞくつけまつげのカールの美しさ、赤い口紅…ザ・宝塚の男役!そして客席をよく見てくれる(気がする)本当に気を抜く瞬間が一切なくてステージ上で常に100パーセントの全力でプロフェッショナルだなーと感じた。その気合がすごすぎてお芝居は話の粗さがめだ…ゲフゲフ
私は望海さんの歌声が好きなので、望海さんトップの作品は全部観ると誓っているのですけど、マイクを通さない地声?みたいのがちょっと聞こえた気がして、わぁ目の前のこの人が本当に歌ってるんだなぁぁぁと感激した。
あとこの方の舞台に対する姿勢がすごく好きだと思った。
まじめでサービス精神が旺盛すぎる。ご当地アドリブを毎回変えて入れてくるし、緞帳が下りる最後まで笑顔で客席を見てくれて、ぎりぎりのところまでお顔を見せてくれる。すごい。
男が嫌になったからタカラヅカにハマったとかそういうわけじゃなくて、20代~30代の女性が(家庭や子供を持つということ以外の)自分の夢を叶えて輝く姿を見られるから私はタカラヅカが好きです。
もっと最前列に舞い上がって内容わけわかんないうちに終わっちゃうんじゃないかな?と思ったんだけど、途中から最前列に慣れてきてわりと大丈夫だった。
…この貴重な体験を克明に記録したいと思って書き出したけど「なんかすごかった」「みんな本当に人間だった、生きてた」とかいう感想しかでてこない…やっぱり舞い上がってたんじゃないか~~!
タカラヅカだと、以前日本青年館で見たとき、1階席最後列の通路横に座っていたところ、見知らぬマダムに声を掛けられ、「私途中で抜けたいから2幕から席変わって、前の席だから」と言われて変わったら、3列目センター席だった、ということがありました。もうこんな前で見ることはないだろうからしっかり目に焼き付けておこうと思ったものです。
…私タカラヅカの神に愛されてるのかな?タカラヅカの神…小林一三先生でしょうか。ありがとうございます今度関西いったら阪急電車で移動します。
そんな夢のような観劇の思い出もあり、上田市の旅、とてもよかったです。
後日、観光の思い出も書きます。
六文銭推しがすさまじい街、上田。